耳を疑った時代の変化
採用をお断りって?

仲良くさせてもらっている施設の管理者の方が

ある採用面接時のやりとりを話してくれた。

 

求職者に

「介護記録は紙ですか?電子ですか?」

と尋ねられたから

「うちは紙ですよ」

と答えたそう。

その場で採用は決まらずに帰ってもらったら

その日の夕方に求職者からお断りの連絡が入った。

「記録が紙ベースだったので」

 

驚きのエピソードだった。

記録が紙ベースだから

求職者が就職を辞退するなんて。

 

管理者はそのやりとりを振り返り

「そんなんで辞退って思考停止ですよね?」

んー。

思考停止。

「いや、変わらなきゃいけないのは御社だよ」

と率直な感想を伝えた。

 

【辞退する側の心理】

タブレット端末での日常記録の入力。

記録ソフトによる特記記録入力と記録検索。

この環境で仕事をしたことがあり

それが当たり前になると

紙媒体に戻りたいという気持ちはほぼ皆無になる。

「今更紙に戻れないよね。」と。

 

私自身もかなり早い段階から

電子ベースで仕事をさせてもらい

ケアプラン一式の管理や

居室のスケジュール管理まで

全てがパソコンだった。

 

もし私が転職を考えた時

紙ベースでの記録を続けている施設を

就職先に選ぶだろうか?

やはり考えにくい。

 

記録の電子化に着手する事業者は

年々増えている。

2021年の介護保険改正。

介護現場の現場革新がキーワードの一つ。

LIFEの導入と同時進行で

記録の電子化に取り組む事業所は多くある。

 

つまり

電子の記録に慣れた状態の介護職も

徐々に増えているということ。

 

自施設が

既存のスタッフの反発や

大幅な変化を嫌って

「お金がないから」

「様子をみる」

といった理由をつけて

記録の電子化に着手しないと

求職者からお断りされるケースがでてくる。

これが現実なんだなと実感。

 

 

【事業所も介護職も変わる必要がある】

介護現場のICTの活用は

もう未来形ではない。

記録の電子化はあくまで手段であり

目的は業務の効率化による

利用者への質の高いサービスの提供である。

 

記録の電子化による効率化を知ってしまった介護職からは

「まだ紙なの?」という具合で

選ばれない施設として扱われてしまうこともある。

LIFEと介護報酬がどのようにリンクするかはまだ未知数だが

加算が拡充していけば

算定できる施設とそうでない施設で

介護職に還元できる給与も変わってくる。

 

 

「電子化になったら対応できないから辞めます」

そんな声を聞いたことがある。

これからの時代。

それを言ってたら働けないから。

転職先が更に電子化が進んでいたら

また辞めるのか?

 

事業所側も

介護職側も

時代の変化に腹を括ろう!

 

 

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