〒501-0561 岐阜県揖斐郡大野町牛洞496
リスクマネジメントの流れを現場的に細分化してカリキュラムに落とし込んでみた。
①事前面接
サービス利用前に必ず行うと思われる事前面接
(事前調査、事前訪問等呼び名はある)
ここでアセスメントを行う
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ここからがリスクマネジメントの始まり!
どの項目のどの部分にリスクが潜むかを、この段階でどこまで予測できるか??
この予測次第でベッドマネジメントが変わってくる。
この時点で転倒骨折のリスクを先読みしたり、認知症を有し入所後の混乱が予測される場合、居室の検討と調整が必要。
窓口職員のリスク予測力はとても大事!
②契約時
事故は100%防ぐことはできない。
マンツーマンケアはできない。
最大限のアセスメントを行いケアを尽くすが、事故は起こりうる。
100%転倒を防ぐのなら身体拘束しかなくなるが、私達は断固行わない。
自由とリスクは裏表だと。
その点をご納得の上で契約をお願いします。
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ここまでの合意形成を「契約時」に図れているだろうか⁉️
事前面接時のアセスメントを元に、御利用者に起こりうるリスクを先に説明しておけるとなお良い。
繰り返しそこには高い専門性が必要。
この点を何も話さずに訴訟問題になる、または身体拘束ドラッグロックに繋がることはザラにあるような気がする。
③入所オリエンテーション
呼び名は様々だが、入所やサービス利用時にカンファレンスを行う。
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この場面でも同様にリスク予測の説明と、施設としてできる範囲の支援内容を「ケアプラン」や「介護計画書」に盛り込んで、説明と合意形成を行う。
ここまでやってますか⁉️
④現場のケアがスタート。
事前のアセスメントを元にしながら、日々の生活の中で起こり得るリスク予測を記録に残して共有。
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日中の記録が薄っぺらい施設では
「特変なし」
で日中記録が終わっていることも。
個人の頭にリスクの予測が立っていても、チームで共有されなければ意味がない。
⑤ヒヤリハット
1ヒヤリハットに気づく
2書いて残す
3皆が見る リアルタイムで!!
4見た人が
「自分だったら」
「自分も気をつけよう」
という当事者意識を持つこと。
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このどこかでエラーがあることが多い。
すると「ハインリッヒの法則」が成り立たない。
ひとつひとつのヒヤリハットについて
「何故??」という視点での分析がされていることが理想。
個々で行うもしくはリスクマネージャーが助言を行う。
⑥事故が起きた時
速やかに対処し、家族に説明を行う。
事故報告書を作成し、行政に提出する(やってますか??)
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事故報告書の書式は県単位であるはず。
(岐阜県はあります)
出来事
状況
何故起きたのか??
対応策
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この内大事なものは(全て大事だが)
何故??の丁寧な分析と共有。
対応策のみの共有では浸透しない。
根拠に人は反応する。
⑦その他
ヒヤリハット
事故報告書
普段の記録もしっかりしている
①〜③の対応もできている
それでも何か違和感がある事業所。
【リスクマネージャー】はいますか??
④⑤⑥を客観的にみて抜けがないか評価し、現場の業務に落とし込むことの責任者。
形状は主任が担っていても、激務のあまり動いていないとか、そもそも置いていないとか。
①〜⑦まで皆さんの現場はどうですか??
チェックしていただけるとありがたい。
2021年の介護保険改正で、介護保険施設においてはリスクマネジメントの責任者を置くこととなっている。
※介護老人保険施設リスクマネージャーという資格もあるそうです。
〜サイトから抜粋〜
「リスクマネジャー養成講座」(I・II期)合計約35時間(3日×2期)のカリキュラム修了者で、「リスクマネジャー資格認定試験」を受験し一定以上の得点を習得した者に資格を授与。
全国老人保健施設協会は、老健施設を取り巻くリスク(転倒・転落による事故、施設内感染、利用者のプライバシー保護、メンタルヘルス、不適切なケア、自然災害など)を包括的に把握し、事後対応だけでなく、事前リスクも視野に入れて現場の中心となってリスクマネジメントを行う人材を養成する制度として、全老健初の資格認定制度「介護老人保健施設リスクマネジャー」を創設しました。
これまでに、約2,300名に介護老人保健施設リスクマネジャー(RM)資格が授与されています。
余談でした♂️♂️