アンガーマネジメントより
ケアのマネジメント?

【流行りのアンガーマネジメント?】

 

「先生、年間契約の研修にアンガーマネジメントって入れられますか。スタッフがみんな行きたがるんですけど人気でなかなかいけなくて。」

 

 当時まだ付き合いの浅い施設さんだったので、言おうか迷った挙句に言ってしまった。

「アンガーマネジメントよりケアのマネジメントじゃないですか?」と。

(言ってからヒヤヒヤ)

 

私自身、アンガーマネジメントの文献は持っている。

しっかり勉強して、自身の現場での実践を掛け合わせたらセミナーはできる。

でも、あまりやりたくない。

 

怒りのコントロール→利用者のケアが優しくなる。

そこは理解できる。

 

しかし

不適切なケア

→利用者の心理が不安定

→BPSD わかりやすくいうと徘徊や帰宅願望

→他の利用者へ伝染

→イライラ

→アンガーマネジメント!! (極端な例)

最後のアンガーへのアプローチよりも優先することがあるのでは?

 

以下、持論にはなりますが。

1️⃣より良いケアを行うためのアセスメント  

例えば何故その利用者さんは不安定になる? 立ち上がる? 歩き始める? 「何故?」その部分を明らかにすることが先?

 

2️⃣スタッフがスタッフの時間軸で働いてないか

受容と共感と傾聴。 できてるだろうか?

自分の思い通りにならないからイラだつのでは?

歩かれて何が悪い? 帰りたいのは普通? 受容でしょ?

 

3️⃣ケアのマネージャーはいますか??(ケアマネのことではない)

 ケアの質を担保するためのマネージャーはいますか?

(主任でもリーダーでも誰でもいい)

 1️⃣、2️⃣のような事象をおかしいと思える

適切にアドバイスできるマネージャーはいる か??

 

 

この理屈抜きで 「アンガーマネジメント」研修をしたところで

 勉強になったわー。

自分の癖がわかったわー。

等々の感想を持って帰りながら次の日に怒ってたりするのではないか。(妄想です)

 

怒りをコントロールする前に 「より良いケア」を目指しませんか?

そのためのプロの「アセスメント」を磨きませんか?

※アンガーマネジメント研修を否定しているわけではありません。

 

 

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