介護現場の夜勤体制について
個人的に思うこと

【夜勤体制は2つに分かれる】
 

介護現場の夜勤体制は2交代制(16時間の長時間夜勤)が80パーセントを超えているというデータがあります。

 

組織として、2交代制から3交代制(約8時間程度の夜勤)に切り替えていく現場もあると聞きますが、現場スタッフからこんな声もあがるようです。

(以下では長時間夜勤、短時間夜勤と記載します)

・長時間夜勤の方が夜勤手当が良い

・短時間夜勤は手当が下がるから嫌だ

・短時間夜勤は夜勤入りもしくは夜勤明けが休みのカウントだから嫌だ

 

という声が聞かれるため、移行に踏み切れない組織の話も聞いたことがあります。

 

もちろんそれぞれにメリットやデメリットはありますし、そのスタッフのライフスタイルによっても変わってきます。

ただ、私は個人的には組織マネジメントの面でも短時間夜勤への移行を考えた方が良いと思っています。
 

 

【短時間夜勤のメリット  担い手の増加】
 

「長い夜勤は体がしんどいけど、短い夜勤ならやってもいい」という介護職が一定数いるからです。

私が現場主任の頃、長時間夜勤→短時間夜勤にすることで、夜勤に対応できるスタッフさんが増えて、助かった経験があります。

 

長時間夜勤は、体力や年齢、その他の理由でできないスタッフが多い

→夜勤ができるスタッフが夜勤に入らないとシフトが組めない

→必然的に一部のスタッフの夜勤が多くなる

→夜勤ができるスタッフが少ない、または欠員がでると、長時間夜勤の回数が増え続ける

→スタッフの負担増。その穴埋めのために管理者が夜勤に入ることで、マネジメントが更にうまくいかなくなる

 

この例は、今の介護現場では特別なことではないと考えています。管理者さんが夜勤に入らざるを得ない現場もあります。

短時間夜勤にすることにより、体力に不安のある年配のスタッフや、子育てが少し落ち着いた主婦の方も、「夜の間だけなら」と、夜勤シフトに入ってくれるケースがあります。(もちろんサポートや教育は必要ですが)

 

多くのスタッフで夜勤の回数が分散できることで、現在働くスタッフの負担軽減にも繋がります。

更に年齢を重ねたスタッフでも夜勤を続けられる体制が整えば、安定的で持続可能な組織作りにも繋がります。

体制を変えることは簡単ではないかもしれません。

しかし、この話に共感いただける方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

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