基礎が現場にあるのか?
(排泄ケアの事例から)

排泄ケア→本人の状況に合わせた快適な排泄を支援すること→トイレでの排泄を諦めないこと。

初任者研修のテキストにも記載がある内容。「おむつは最終手段」とも書いてある。

しかし、「排泄ケア」の研修をさせてもらうと、意外と皆に知られていない。

 

何故「排泄ケア」を知らない現場が増えてきているか。(排泄ケアに限らす)

 

個人的に思うのが

「基礎が現場にあるかどうか」

の格差が激しいということ。

 

【養成校出身者の減少】

 

介護を学ぶ全日制の養成学校の生徒数は、2006年→2018年までの間に3分の1にまで減少しているという調査があります。

それに伴い養成学校の数も減少。

それだけではなく、介護の入り口となり得る初任者研修の講座数も、採算等の理由で年々減少傾向にあります。

 

10年前では、現場の中核を担っていたのは、介護保険誕生後に、養成学校で基礎を学んだ人達が多かったです。

 

現在はどうでしょう??

 

施設の乱立によるベテラン職員の拡散による質の薄まりや人手不足。

それに伴い、介護経験がほとんどない方が指導役やリーダーに抜擢されていることもしばしば。

現場での実践を先に身につけ、基礎を学ぶ機会がないままに、新人を育てている。

結果として「排泄ケア」の概念がそもそも存在しない。

 

このような現場もあるのではないでしょうか??

 

【指導者が学び続ける】

 

認知症の方のケアや排泄ケアはもちろんのことですが、指導的立場の方や役職者の方が学ばなければ、御利用者の生活の質は上がりません。

新人スタッフも疲弊していくばかりです。

 

 

介護の世界も日進月歩で変わり続けています。

残念なことに、学び続けていない既存スタッフが、最新を学んだ後輩スタッフや新人スタッフの意見を聞き入れない、潰してしまうといったことも、各地で起きているようです。

 

現場の皆さんには、学び続ける姿勢、学びを更新(アップデート)する姿勢を持ち続けてほしいと常に伝えています。

 

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