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「外国人が介護福祉士として働くにはどんな問題があるの?」

「問題を解決するにはどんな対策があるの?」

 

外国人介護福祉士の採用が進む一方で、言語や文化の壁、試験の難易度、ビザ手続きの複雑さなど、多くの問題が存在しますよね。本記事では、外国人介護福祉士が直面する具体的な問題点とその解決策について詳しく解説します。

1. 外国人介護福祉士の採用における課題

外国人介護福祉士の採用には、言語や文化の違いによる様々な課題があります。これらの課題を外国人側も理解しておくと、適切な対策を実施でき、スムーズに介護現場へ慣れることができるでしょう。

 

まずは、言語とコミュニケーションの問題や文化の違いとその影響について解説します。

1-1. 言語とコミュニケーションの問題

外国人介護福祉士が直面する大きな課題の1つは、言語とコミュニケーションの問題です。介護の現場では、利用者との密接なコミュニケーションが必要不可欠です。

 

日本語が不自由な場合、意思疎通が難しくなり、業務遂行に支障をきたす可能性があります。特に専門用語や地域特有の方言の理解は難しく、誤解やコミュニケーション不足が発生しやすくなるでしょう。

 

この問題を解決するためには、継続的に日本語を学び、コミュニケーションスキルを向上させる必要があります。

1-2. 文化の違いとその影響

文化の違いも外国人介護福祉士の採用における大きな課題です。外国人介護福祉士は、食事や生活習慣、介護マナーなど、日本特有の文化を学ばなければなりません。

 

文化の違いの理解がなければ、異文化間での価値観の違いにより「職員同士のチームワークの乱れ」「利用者やその家族とのトラブル」などを引き起こすリスクがあるためです。

 

これらの影響を少なくするには、職場の研修や地域交流会を活用しながら、相互理解を深めることが大切です。

2. 外国人介護福祉士が直面する具体的な問題

外国人介護福祉士が日本で働く際、いくつかの具体的な問題に直面します。

これらの問題を解決するには、事前準備と継続的なサポートが必要です。

 

ここでは、資格取得の難しさとビザや法的手続きの複雑さについて解説します。

2-1. 資格取得の難しさ

外国人が介護福祉士の資格を日本で取得することは、高いハードルがあります。試験合格のためには、高度な専門知識や技術を学ぶ必要があるためです。

 

また、介護福祉士の試験は外国人も日本語で実施されます。

 

外国人にとっては日本語での学習が大きな負担となり、合格率が低くなる傾向があります。実際に介護福祉士国家試験(2023年度)の介護福祉士候補者の合格率を見ると以下の通りです。

 

 

国名

受験者

合格率

インドネシア

189名

22.2%

フィリピン

155名

21.3%

ベトナム

177名

86.4%

出典:厚生労働省|第36回介護福祉士国家試験におけるEPA介護福祉士候補者の試験結果


合格率を上げるためには、外部の専門機関などが実施してくれる国家試験対策や、日本語能力の取得サポートを積極的に活用すると良いでしょう。

 

2-2. ビザや法的手続きの複雑さ

外国人にとって、日本で介護福祉士として働くための在留資格(ビザ)の取得に必要な法的手続きは、複雑で負担が大きいです。

 

法的な要件を満たした上で「在留資格認定証明書交付申請書」など複数の書類を用意する必要があるためです。スムーズに進まないと就労に支障が出る恐れもあります。

 

施設や事業所によっては、手続きの支援を実施しています。一人で悩まず職員や専門家の支援を受け、計画的に手続きを進めることが大切です。

2-3. 利用者からの反応と対応

外国人介護福祉士が日本で働く際は、利用者からの反応に理解を示す必要があります。文化の違いなどが原因で、利用者やその家族からの反応がネガティブになる可能性があるためです。

 

しかし実際には、厚生労働省の外国人介護職員の雇用に関する介護事業者向けガイドブックによると、外国人介護職員に対する利用者・家族の評価は「満足」と答えている割合が多いです。

 

外国人介護職員の介護サービスの質

満足

65.1%

普通

24.8%

満足できない

2.1%

無回答

7.9%

出典:厚生労働省|外国人介護職員の雇用に関する介護事業者向けガイドブック

 

満足度が高い状態を維持するためにも、利用者とのコミュニケーションを大切にして、文化的な違いを理解し尊重する必要があるでしょう。

3. 外国人介護職が直面する問題の解決策

 

外国人介護福祉士が直面する問題を解決するためには、適切な教育とサポートを受ける必要があります。以下では、言語教育と文化理解の促進や、現場でのトレーニングとサポートの重要性について解説します。

3-1. 言語教育と文化理解の促進

外国人介護福祉士が日本で働いていくためには、言語教育と文化理解の促進をする必要があります。 日本語の習得と日本文化の理解は、利用者とのスムーズなコミュニケーションや、現場での適切な対応に直結するためです。

 

言語教育と文化理解を進めていく方法は以下の通りです。

 

  • 日本語教室などコミュニケーション支援に参加する
  • 地域との交流会に参加する

 

言語能力と文化理解が高まれば、これまで学んできた介護スキルなどを発揮しやすくなるでしょう。

3-2. 現場でのトレーニングとサポート

外国人介護福祉士が日本の介護現場に慣れるためには、現場でのトレーニングとサポートを受けることが大切です。例えば、以下のようなトレーニングやサポートを受ければ、外国人介護福祉士は自信を持って業務に取り組むことができます。

 

  • 母国語を話せる職員をメンターにしてもらい、現場での疑問や不安を相談する
  • 現場や日常で積極的に日本語を使っていく
  • 定期的な勉強会や研修を通じてスキルを向上させる

 

現場で実施されているサポートは、施設や事業所により異なります。施設担当者と相談しながら、利用できるサポートは積極的に活用しましょう。

4. まとめと今後の展望

 

外国人介護福祉士の採用は、現在の介護業界が直面する課題に対する一つの解決策であり、その将来性に期待が寄せられています。最後に、外国人介護福祉士の将来の可能性と、多様な人材がもたらす介護業界の進化について考察します。

4-1. 外国人介護福祉士の将来の可能性

外国人介護福祉士の採用は、将来的にますます重要性が増すと考えられます。高齢化社会が進行する中で、介護人材の不足が深刻化しており、この問題を解決するためには、外国人介護福祉士の採用が必要であるためです。

 

適切なサポートと教育が行き届けば、外国人が日本の介護現場で大いに活躍し、質の高い介護サービスを提供できるでしょう。そのためにも、適切なサポートと教育を受けることが大切です。

4-2. 多様な人材がもたらす介護業界の進化

多様な人材が介護業界に与える影響は計り知れません。外国人介護福祉士の採用によって、多様な文化や価値観が介護現場に取り入れられ、新たな視点からサービス提供ができるでしょう。

 

これにより、介護業界全体が進化し、より包括的で柔軟なサービスが提供されるようになります。多様な人材の採用は、介護業界に革新と成長をもたらし、将来的には日本全体の福祉レベルを向上させることにつながるでしょう。

 

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