〒501-0561 岐阜県揖斐郡大野町牛洞496
【コロナ禍における面会制限が招く弊害】
コロナの影響で入居系サービスの面会制限が続いている。
やむを得ないことではあるが、ご利用者ご家族ともに辛い。
オンラインでの面会を調整してくれる施設もあるが
直接ご家族が施設に足を運ぶ機会は激減している。
ご家族が面会に来られない状況、違う視点からみても弊害はある。
介護職の成長の機会を損ねているということ。
私自身が現場で働いていた頃
ご利用者から色々なことを学んだと同じくらいに
面会にいらっしゃるご家族から教えて頂いたことがある。
あくまで個人的な感覚だが、言語化してみたい。
【その方らしいケアを共に構築】
その方らしさを支える
その方の生活の継続を目指すにあたって
介護職のみでは不十分である。
ご家族の存在と協力が必須であり
どれだけ優れた介護職でも、その代わりにはなれない。
「〇〇さんはどんなお父さんだったんですか?」等
ご利用者の今のみに着目するのではなく
歴史やこだわりを知り、ケアに繋げること。
「尊厳の保持」をご家族と協力して行えた経験が
今の自分の介護価値観に大きく影響を与えている。
【外部の目として】
どちらかといえば閉鎖的な空間の介護現場野中で
ご家族の面会という「お客様」が来るという感覚。
介護職の気も引き締まり
程よい刺激の中で、接遇意識も高まる
【ときには厳しい指摘も。今思えば宝物】
介護職が行き届かないケアの部分や配慮
ご家族はさり気なくフォローしてくださり
時には我慢もしてくれていたと思う。
指摘やアドバイスは(苦情ともいうが、あまり使いたくない)
その時は耳が痛いことがあっても
介護職が麻痺している感覚に気づかせてくれる。
私自身、祖母が要介護状態となり、家族の立場になったことで
気づくことは山程ある。
【まとめ】
コロナの影響が長期化し、上記のような学びを得られる機会がないことは
介護職の成長という面でも
痛恨の極みである。
コロナ禍に介護職として働き始めた方は
この経験を積むことがまだできていないことが多いのでは?
ベテランの方や先輩介護職の方。
ご家族を巻き込むケア、その中で学べること
コロナが落ち着いたときには是非ご指導お願いしたい。