外国人介護職の採用をためらう介護事業所/人手不足時代に本当に考えるべきこと
- 6月10日
- 読了時間: 4分

介護業界で外国人介護職の採用が年々増えています。
しかし今でも、
利用者が受け入れてくれないのではないか
言葉の壁が心配
本当に介護ができるのか
といった不安から、外国人介護人材の採用に踏み切れていない介護事業所も少なくありません。
もちろん、その気持ちは分かります。
利用者の生活を支える仕事だからこそ、慎重になるのは当然です。
ただ、私は全国の介護事業所と関わる中で、少し違う景色も見ています。
介護人材不足に困っていないなら無理に採用する必要はない
もし、
日本人職員の採用が順調
若手職員が定期的に入職している
世代交代が進んでいる
日本人だけで運営するという明確な方針がある
のであれば、無理に外国人介護職を採用する必要はないと思います。
事業所にはそれぞれの考え方があります。
しかし、
求人を出しても応募がない
職員の高齢化が進んでいる
慢性的な人手不足
将来の管理者候補が育っていない
という状況であれば話は別です。
日本は人が余る時代ではなくなった
日本では毎年60万人〜70万人規模で人口が減少しています。
当然、働く人も減っています。
介護業界だけではありません。
建設業、運送業、飲食業など、多くの業界が人材確保に苦労しています。
「そのうち人が集まる」
「求人を出し続ければ何とかなる」
そんな時代ではなくなりました。
これから先、
人手不足を前提に経営を考える時代
になっていくと思います。
地方の小規模事業所でも外国人介護職の採用は進んでいる
私が全国の介護事業所と関わる中で感じることがあります。
それは、
外国人介護職の採用は、思っている以上に広がっている
ということです。
大手法人だけではありません。
地方の小規模事業所でも外国人介護人材を採用しています。
特別養護老人ホーム
介護老人保健施設
グループホーム
デイサービス
様々な事業所で外国人職員が活躍しています。
数年前なら、
「うちはまだ早い」
という話もあったかもしれません。
しかし今は違います。
すでに動いている事業所は動いています。
受け入れながら学び、受け入れながら仕組みを整えています。
もし外国人採用に踏み切れない理由が、
情報が入っていない
何となく不安
今まで通りでいたい
変化したくない
ということであれば、それは人手不足以上に深刻な問題かもしれません。
なぜなら、これからの介護業界は変化への対応力が求められるからです。
実際に外国人介護職を採用している事業所の声
もちろん個人差はあります。
日本人でも色々な人がいるように、外国人も色々です。
しかし、実際に外国人介護職を雇用している事業所から聞こえてくる声は意外と似ています。
とにかく一生懸命働く
素直で言ったことをしっかりやる
学ぶ意欲が高い
利用者から好かれている
下手な日本人職員より全然いい(笑)
もちろん全員がそうではありません。
ただ、私が聞く限りではポジティブな意見の方が圧倒的に多い印象です。
利用者は国籍を見ているのではありません。
その人が、
優しいか
笑顔があるか
一生懸命か
自分を大切にしてくれるか
を見ています。
外国人介護職の採用で失敗する事業所の共通点
外国人採用で失敗したという話を聞くこともあります。
ただ、よく話を聞くと、
外国人だから失敗したというより、
受け入れ側の問題であるケースも少なくありません。
例えば、
教育担当が決まっていない
教える仕組みがない
ルールが曖昧
職員によって言うことが違う
放置されている
こうした環境では、日本人の新人でも定着しません。
外国人採用がうまくいかないのではなく、
そもそも組織のマネジメント力が弱い。
そんなケースも少なくないと思います。
外国人介護職の採用はメリット・デメリットの話ではない
私は外国人介護職の採用を万能だとは思っていません。
教育も必要です。
日本語支援も必要です。
文化の違いもあります。
しかし、それらを理由に避け続けられる時代でもありません。
これから先、
「外国人介護職を採用するべきか」
ではなく、
「外国人介護職を受け入れられる組織になっているか」
が問われる時代になると思います。
まとめ|介護事業所が今考えるべきこと
人口減少は止まりません。
人手不足も簡単には解決しません。
その中で、
自事業所は5年後も運営できるのか
世代交代は進んでいるのか
採用戦略はあるのか
外国人介護人材を受け入れる準備はできているのか
を考える必要があります。
外国人介護職を受け入れるかどうか。
その判断は各事業所に委ねられています。
ただ一つ言えるのは、
「人が集まらない時代」に対応できる組織だけが生き残る。
私はそう思っています。



