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信頼関係と根拠ある指導で新人を定着させる5つのコツ

  • 2 日前
  • 読了時間: 5分

新人スタッフのみならず、人財育成全般、上司と部下の関係性の向上にも使える

特に効果的なアプローチを5つ紹介します。

今日からすぐに取り入れられるものばかりです。



① 根拠を伝える

「今の若い人は根拠でしか動かない」——ある講演家の言葉ですが、私もまさにその通りだと感じています。「見て覚えろ」「とにかくやってみろ」「昔からこうしているから」——こうした感覚的な指導は、現代の新人には響きません。

「なぜそのケアをするのか」「なぜこの順番で行うのか」を言語化して伝えることが、新人の理解と納得感を高め、成長を促します。これからの介護に求められる

「科学的介護」「根拠ある実践」の姿勢は、まず指導の場から育まれるものです。


介護職の多くは、根拠を言語化することに慣れていないという現実があります。

しかしそれは訓練で身につくものです。「なぜ?」と問い続ける習慣を自分自身が持つことで、根拠ある指導ができるようになっていきます。



② 指導のタイミングを外さない

間違ったケアや不適切な関わりを見かけたら

その場で、もしくは間を置かずに指導することが大切です。

「後でまとめて言おう」「また次の機会に」と後回しにすることで、間違ったケアが継続してしまいます。

最も困るのは利用者です。また、後になって「なぜその時に言ってくれなかったのか」という新人の不信感は、それまで築いてきた関係を一気に壊しかねません。


もちろん、注意することには勇気とエネルギーが必要です。

その場の雰囲気を壊したくない、嫌われたくない、という気持ちもわかります。

しかし、それよりも大切なのは、新人のためであり、利用者のためであるということを忘れないようにしてください。タイムリーな指導こそが、信頼関係を育てます。



③ 話を「聴く」力を磨く

信頼関係を築く上で最も大切なのは、実は「話す力」ではなく「聴く力」です。

YouTube講演家の鴨頭嘉人さんは「聴き力=話す力」とおっしゃっています。またアドラー心理学には「相手に関心を持つのではなく、相手の関心に関心を持つ」という言葉があります。いずれも、相手の話を真剣に聴くことの重要性を示しています。


新人育成に一生懸命になるあまり、自分の話を延々とし続けてしまう指導者がいます。「こういう時はこうすべきだ」「私が新人の頃はね…」——善意の武勇伝も、聴く側からすれば負担になることがあります。


まず新人の話を聴く。「今日どうだった?」「困ったことはある?」「不安に感じていることは?」——シンプルな問いかけから始め、相手が話しやすい雰囲気を作ることが、信頼関係の出発点です。

話を聴いてもらえる、自分のことをわかってもらえていると感じることで、新人は指導者を信頼しようという気持ちになります。信頼関係がなければ、どんな正しい指導も心に届かないのです。



④ みんなで育てる文化をつくる

新人育成は、担当のリーダーや指導者だけの仕事ではありません。チーム全員が「自分も育成に関わっている」という意識を持つことで、新人は多様な視点・経験・スキルから学ぶことができます。そして指導者の負担も大幅に軽減されます。


「新人の育成はリーダーの仕事」という風土が根付いてしまうと、新人は孤立しやすくなり、指導者はバーンアウトしやすくなります。誰もが気軽に声をかけ、誰もが教え合える職場の空気こそが、最も効果的な育成環境です。

管理者・リーダーは、全員が育成に参加しやすい仕掛けを意図的に作ることが求められます。例えば、日々のミーティングで新人の状況を共有する、「今日新人に伝えたこと」を発表し合う場を設けるなど、小さな取り組みが大きな文化を作ります。



⑤ 失敗は責めない、ルールは厳しく

私自身を含め、多くの介護職員は失敗から学んできました。利用者に育ててもらったとさえ言えます。しかし、新人や後輩が入ってくると、自分も同じだったことを忘れ、できないことを責める側に回ってしまいがちです。

失敗を責め合う文化の職場では、人材は育ちません。自由な発言が萎縮し、新しい発想や挑戦が生まれにくくなります。スタッフが「利用者のことより、職場の空気を読むこと」を最優先してしまうような組織になってしまいます。


「失敗は次に繋げるための材料」という考え方を職場全体で共有しましょう。

ミスをしたとき、一緒に原因を考え、次にどうすればよいかを話し合う文化があれば、新人も安心して働けます。


一方で、時間や提出物の締め切り、組織のルール・規則については、明確に・毅然と指導しましょう。「失敗はOK、ルール違反はNG」——この線引きを明確にすることが、健全でメリハリのある職場文化を作ります。



おわりに

人材育成に本気で向き合っている事業所が、これからの時代に「選ばれる」施設になります。

「介護の質にこだわるかどうか」が、事業所の未来を左右します。

時代背景を知り、自分と職場を振り返り、新人の心理を理解し、やりがちなNGを避け、信頼関係を丁寧に築いていく

——その積み重ねが、人が育ち、人が集まる組織をつくっていきます。

介護の仕事には、底知れない魅力があります。利用者の笑顔、成長の実感、チームで何かを成し遂げた喜び——それを次の世代に伝えていくのが、私たちの使命でもあります。ぜひ、介護という分野に真摯に向き合い、質にこだわり続けてください。

 
 
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