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執筆者

小森 敏雄

合同会社小森塾 代表 / 介護講師

2002年に介護福祉士を取得し、介護現場へ就職。准看護師資格取得後は、介護主任・生活相談員・看護助手など幅広い現場を経験。20代半ばから養成校や資格取得講座で講師を務め、2017年に介護講師として独立。2021年に合同会社小森塾を設立し、介護福祉の本質と、根拠を語れるプロの育成に取り組んでいる。

詳しい紹介はこちら ▶https://www.komorijuku.jp/ourstory

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おむつフィッター1級

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介護現場の「気づける人」と「気づけない人」問題。

11 分前
読了時間: 4分

現場でよく聞く話ですが、これ性格の問題だけではないと思います。

気づける人は、たまたま経験が長かったり、教育を受けてきただけ。 気づけない人は、ただ教わってないだけ。(もちろん元来の能力も関係しますが)

なのに「あの人はセンスがあるから」「あの人は気が利かないから」で片付けてしまう現

場、多くないですか?

例えば、おむつ交換。


気づける人は、皮膚の赤み、便の性状の変化、いつもと違うにおい、本人の表情の変化まで

見ています。 「あれ、いつもより便が緩いな」 「このかぶれ、昨日はなかったな」

こうした小さなサインを拾って、記録に残したり、看護師に伝えたりします。

一方、気づけない人は、決められた手順通りに交換して終わり。 サインがそこにあっても、見ていないので気づけません。

これは、気づけない人が悪いのではありません。 「何を見るべきか」を教わっていないだけかもしれません。

食事介助でも同じことが起きます。

気づける人は、いつもよりむせる回数が多い、食べるスピードが遅い、口の中に食べ物が残

っている、といった変化に気づきます。 気づけない人は、決められた量を決められた時間

で介助して終わり。

どちらも悪気はありません。見るべきポイントを教わったかどうかの差です。

気づけない人の中には、悪気なく本当に習ってないだけの人もいます。それを「センスがな

い」の一言で終わらせるのは、正直もったいないです。

教育はしっかりされてますか? 教えてもいないのに「気づけ」というのは、ただの根性論

です。

そして、仕組みがあいまいな組織ほど、個人の善意とセンスに頼りがちになります。

善意に頼る施設は、善意が枯渇した時にまともな人から辞めていきます。

気づける人ばかりに負担が集中し、気づけない人はそのまま放置される。 結果、気づける人=まともな人から辞めていく。

まともな人が辞めると、現場はさらに気づけない人だけが残ります。 そうなると利用者さんの小さな変化を拾えなくなり、事故やクレームが増え、また新しい人が辞めていく。

この悪循環、心当たりのある方も多いのではないでしょうか。

必要なのは、善意じゃない。 仕組みとルールです。


・おむつ交換や食事介助など、場面ごとに「何を見るか」をチェックリスト化する ・気づいたことを共有する仕組みをつくる ・気づいたら報告するというルールを決める ・その報告を拾い上げて動く体制を整える

この4つを、現場の当たり前として整備することが大切です。

チェックリストや報告ルールは、一度作って終わりではありません。 現場で使ってみて、抜け漏れがあれば見直す。そうやって育てていくものです。

仕組みとルールがあれば、気づける人だけが疲弊することもなく、気づけない人も何を見れ

ばいいかが明確になります。

そしてこの仕組みとルールを、ちゃんと守る文化があるかどうか。

どれだけ立派なチェックリストを作っても、忙しさを理由に誰も見なくなれば意味がありま

せん。守られて初めて、仕組みは現場の力になります。

ここが弱い現場は、間違いなく「まともな人から辞める現場」になります。

気づける・気づけないは、性格でも才能でもありません。 仕組みとルールで、誰もが気づける現場に変えていく。

それが、まともな人が長く働ける現場をつくる第一歩です。

皆様の現場は、仕組みとルール、整っていますか?


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小森塾の実務者研修は、資格を取るための研修ではありません。

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