ちゃん付け、あだ名、長すぎる爪。それ、誰のため?
研修の中で、たまに見聞きする
「利用者様を「ちゃん」付けやあだ名でお呼びしている、 長すぎる爪や、少し個性的な髪型、華美なピアスで現場にでている。

「介護職としてどうなのか」という言い方は、いったん脇に置いておきたいと思います。 今日、お伝えしたいのはそこではありません。
もし自分の身内をそうした職員さんに預けるとしたら、少し不安に感じるかもしれません。
サービス業として、それはどうなのだろうと、正直に思うところがあります。
でも、本当にお伝えしたいのはここからです。
自分がどう感じるかよりも先に、お客様やそのご家族が「大丈夫かな」「この人に任せても
平気かな」と感じられる可能性がある、という事実を知っていただきたいのです。
介護は、自分ひとりで完結するお仕事ではありません。 利用者様がいらっしゃり、ご家族がいらっしゃり、その方々の信頼の上に成り立っているお仕事だと思います。「ちゃん」付けやあだ名は、距離を縮めているつもりでも、相手にとっては「馴れ馴れしい」「軽く見られている」と感じられてしまうことがあります。長い爪は、皮膚を傷つけてしまうリスクとして映るかもしれません。 個性的な髪型は、清潔感や安心感を測るものさしとして見られてし
まうこともあります。
自分らしさや多様性を大切にしたいというお気持ちは、よくわかります。 今の時代、それ自体は決して悪いことではありません。
ただ、相手を不快にさせたり不安にさせたりするかもしれないという事実よりも、自分のお
しゃれや多様性を優先してしまう感覚は、僕はあまり好きになれません。
それは自由というより、少し配慮が足りていないだけなのではないかと感じます。
プロフェッショナルというのは、好きなように振る舞うことではないと思います。 相手がどう感じるかを想像し、それに合わせて自分の見た目や振る舞いを選べることではないでしょ
うか。

最近、この業界では何が正解かわからないと感じることが増えました。 呼び方ひとつ、身だしなみひとつをとっても、簡単には答えが出ません。
ですが、正解がわからないからこそ、考えることをやめてしまってよい理由にはならないと
思います。 むしろ、正解がわからない今だからこそ、今の介護業界にとってのより良い形を、 一人ひとりが探し続ける姿勢が必要なのではないでしょうか。
自分が楽な方ではなく、相手が安心できる方を選ぶ。 それだけのことだと思います。
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