やりがちだけど絶対NG!新人指導の失敗事例4選
- 7月13日
- 読了時間: 4分
新人育成に一生懸命な先輩・管理者ほど、陥りやすいNG行動があります。
悪意があるわけではないのに、結果として新人を追い詰めたり、職場の雰囲気を悪化させてしまうパターンです。
実際の現場でよく見られる失敗事例を4つ紹介します。
心当たりがないか、ぜひ振り返ってみてください。
NG①「今の自分と比べる」
「前に教えたことができていない」
「何回言ったらわかるんだ」
「なかなか覚えてくれない」
——そんなイライラを感じてしまう先輩職員がいます。もちろんその気持ちはよくわかります。現場は忙しく、同じことを何度も教える余裕がないのも現実です。
しかし、そういったときこそ、自分が新人だった頃を思い出してほしいのです。一回教わっただけで完璧にできたことの方が、きっと少なかったはずです。
同じミスを繰り返したこともあったでしょう。
先輩に「またか」という顔をされて、傷ついた記憶もあるのではないでしょうか。
今の自分と新人を比べるのは、あまりにも酷です。
今の自分は何年もの経験があるからこそ、当たり前のようにできているだけです。
当時の自分と新人を比べ、共感的な姿勢で関わることが、指導者として大切な視点です。
NG②「教えたい気持ちが強すぎる」
新人は入社してから、覚えることが山積みです。ケアの方法だけでなく、会社のルール、職場のローカルルール、先輩ごとのやり方の違い、人間関係の読み方……。脳と心のキャパシティは、あっという間にいっぱいになってしまいます。
そんな状況を理解せずに、「せっかく一緒にいるんだから」「この機会に全部伝えておこう」と、善意で色々と教え込んでしまう先輩がいます。教えている方は親切心のつもりですが、新人からすると情報過多でパンク寸前です。
さらに悪いことに、新人がキャパオーバーになっているのを見て「まだ大丈夫かな」と心配した指導者が、追い打ちをかけるようにさらに説明を加えてしまう——という悪循環が起きることもあります。
解決策はシンプルです。まず話を聴いてあげてください。「今日はどうでしたか」「困ったことはありましたか」という問いかけから始めましょう。教えることより、聴くことを優先する時間を意識的に作ることが、新人育成には欠かせません。
NG③「指導者が孤立するマンツーマン育成」
看護領域で普及しているプリセプター制度(一人の先輩が一定期間一人の新人を担当するマンツーマン指導)を取り入れている介護事業所もあります。担当者が決まっていることで指導のばらつきが減る、という大きなメリットがあります。
しかしこのシステムには、落とし穴があります。
一つは、指導担当者以外のスタッフが「自分は指導者じゃないから関係ない」と、新人育成を完全に他人事として捉えてしまうことです。新人が困っていても声をかけない、質問されても「担当者に聞いて」と突き放してしまう
——こうした空気が生まれると、新人は孤立します。
もう一つは、担当者への負担集中です。
日常の業務をこなしながら新人の育成も担うのは、想像以上に精神的・体力的な負荷がかかります。担当者がバーンアウトしてしまっては元も子もありません。
新人を育てるのはチーム全体の仕事です。担当者を決めることと、全員で育てることは矛盾しません。管理者やリーダーが意識的にチーム全体を巻き込み、進捗を共有し、みんなで声をかけあえる文化を作ることが重要です。
NG④「昔はこうだったという」
ベテラン介護職によく見られるのが、「私の時はもっと厳しかった」「昔は見て盗むのが当たり前だった」「丁寧に教えてもらった記憶なんてない」という言葉で新人を見てしまうパターンです。
昔の厳しさを乗り越えてきたことが誇りであることは、十分理解できます。しかし、「自分がされて嫌だったこと」を新人にまで繰り返す必要はありません。辛い経験を乗り越えたことは強さになりますが、それを後輩に押し付けることは指導でも教育でもありません。
時代は変わっています。今の若い世代は、感覚的な指導よりも「なぜそうするのか」という根拠を求めます。「昔はこうだった」という基準ではなく、今の新人に合わせた指導方法を考えることが、これからの育成者に求められる姿勢です。
「昔は昔、今は今」——この切り替えができる指導者が、新人から信頼されます。
アップデート介護福祉士募集中です。



